ささら板壁の耐久性

ささら板壁の耐久性

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日本の住宅が長持ちしなくなった原因は2つあります。
一つは壁内の高気密化による壁面内部の結露です。


土壁は雨や雪で濡れて室内側にしみ出てくるという欠点があります。その欠点を補うために室外側に板を張り直接土壁が濡れないようにする「下見板壁」が考案されました。
土壁の外側に通気層を設けたのが大壁の始まりです。乾燥すると木表の方に反る性質を生かして晴れた日には通気層の換気をよくする方法です。丁寧に見ていくと先人たちの知恵の深さに敬服します。


ところが最近の柱の室内側に石膏ボードを張り、室外側に合板を張る「大壁」になりました。石膏ボードも合板も通気性や調湿性がほとんどありませんので、壁の中は換気しにくい空気層になりました。大壁の通気層はいつの間にか密閉された空気層になってしまいました。そうなると壁の中に入り込んだ湿度の高い空気は気温が下がると結露するようになります。そして、この結露が腐朽菌の発生要因になっています。


もう一つの原因は、集成材や合板など、接着材を大量に使った「エンジニアリングウッド」の増加です。地震に強くするための柱も、梁も、壁に張る面材もエンジニアリングウッドが多く使われるようになりました。木の持っているリグニンという天然の接着剤は百年、二百年経っても強度は落ちませんが、人工の接着剤は熱帯モンスーンの気候になった日本では20年~30年ほどしかもちません。


これが家の寿命を短くしている原因です。
とくに湿度が高くなり結露しやすい屋根裏の野地板にはスギやヒノキの粗板にすることをお薦めします。



耐久性だけは試験で確認することはできません。

百年持つ住まいづくりを計画するには、まず百年前に建てられた家屋はどのような構造になっているか調べる必要があります。

奈良女子大学の疋田洋子教授は、「古材の再利用に関する研究(1996年-1998年)」を行っていらっしゃいます。この研究で疋田さんは「強度試験の結果から、解体木材の強度性能は通常と木材との同等に取り扱っても良いということがわかった。本研究では経年変化によって強度が増大することが確認できた」と結論づけていらっしゃいます。

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※表をクリックすると大きくなります


厚いスギ板は、新材のときよりも100年、150年先の方が強度をまします。ということは、150年先もささら板壁の耐震強度が変わらないことを左証しています。

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スギ古材の曲げ強度は、新材の平均曲げ強度650kgf/cm2に比べて遜色ないことを示しています






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